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エッセイ、ドンキーマカセ、100年ぶりの改革、ダブルクリック

文具メーカ、「プラス」が100年ぶりにダブルクリックを改革、


抜粋記事


ダブルクリップが唯一の弱点を克服! 発明から100年で初の革新とは?(GetNavi web)

 


2018年3月27日 21時36分(最終更新 3月27日 21時36分)


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情報提供:GetNavi web


「【きだてたく文房具レビュー】小さなポッチ2つで100年ぶりの革命を起こしたダブルクリップ


黒い板バネとワイヤーで作られた、お馴染みのダブルクリップ。あれ、実はここ数年で売り上げが伸びてきているそうなのだ。いったいどういうことかというと……


「会社がフリーアドレス制を導入」
→「書類保管スペースが減る」
→「書類をデータで共有するようになる」
→「手元で書類を見る用に一時的な出力が増える」
→「ひとまずプリントアウトをまとめておく用にダブルクリップが必要」


……という流れによるものらしい。



↑「ダブルクリップ」という名称にピンとこなくても、見たことはあるはず。これです



ペーパーレスを進めた結果、一時的なプリントアウトが増えるというのも逆説的な話だが、ともかくオフィス通販のジャンルでは、ダブルクリップが確実に売り上げ増となっているとのこと(オフィス通販会社調べ)。



このダブルクリップ、1910年にアメリカのルイス・エドウィン・バルツレー氏が発明したもの。ワイヤーレバーを使ってテコの力で板バネの口を開く構造は、100年以上前の発明段階から変わっていない。実際に出された特許の書類と比べても、見た目は現在の市販品とほぼ一緒だ。



2~100枚を超える紙を簡単に束ねられて、不要になればすぐ外せて元通り。100年以上の長きにわたって進化する必要がなかったぐらいに、優れた製品なのである(材質は多少進化している)。



↑米国特許商標庁に登録されているダブルクリップ(Paper-binding clip)の画像より



とはいえ、欠点が存在しなかったわけでもない。自分でダブルクリップを使っているところ思い出してみればすぐ「ははーん、アレだな」と分かると思う。とにかく固いのである。



100枚以上の紙をがっちり束ねる必要上、板バネの弾力はどうしても強くなってしまう。その弾力を細いレバーでグイッと広げるのだから、テコの力を使っているとはいえ、なかなかの腕力が必要になってくるのだ。弾力が強い大サイズともなると、女性やお年寄りにとっては使うのもイヤだなと感じるレベルだろう。



でももう大丈夫。もう安心。このほど、100年ぶりの大改革がダブルクリップに起きたのだ。




↑プラス「エアかる」左から大(45円)・中(35円)・小(30円)



プラス「エアかる」は、なんと開くときに必要な力を従来比で最大50%減した、すいすい開けるダブルクリップなのである。



↑左がエアかる、右が従来品。たいした違いは無いように思えるけれど……?



開く力が50%、とか言われると、さも複雑で大がかりな構造で実現したように感じるかもしれない。が、ルックスはこの通り従来のダブルクリップ……つまり100年前とあんまり変わったようには見えないだろう。



変化したのは、レバーがちょっと長くなったのと、板バネの側面にぽっつりと突起が出ているところぐらい。そしてこのほんのちょっとした変化が、かかる力50%減を実現しているのだ。



↑突起のおかげで支点が作用点側に移動。これでテコの力が倍増している



従来のダブルクリップは、レバーの指で押さえる部分が力点で、開く口のところが作用点。そして板バネのカドの部分がテコの支点になっている。



エアかるは、まずこの支点の場所を作用点側に近づけた。板バネの側面から出ているぽっつりした突起が、それだ。作用点から力点の距離が一緒であれば、支点が作用点に近い方がテコの力は強くなるのである。さらにレバーも長くなったことで、力点自体も支点から遠くなったことになる。これまたテコの力アップである。
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