ドンキーマカセ(エッセイ)、高齢者農業に見る果樹農家の現実
エッセイ
ドンキーマカセ
高齢果樹農家の現実
先日から、2日間に渡り、ある農家の助っ人として出向きました。
勿論、知り合いからの急な電話での要請であり、果樹(リンゴ等)の
摘果時期だとのことで、全体として遅れ気味なのだと。
理由は?
体調が悪く、通常の働きができないのだと。
そこで、まず2日間で向くと連絡しました。
この家とは、切っても切れない関係が有り、手伝わざるを得ないのですが?
仕事の内容は、まず、リンゴの摘果だと。のことでした。
翌日、彼に自宅に出向くと、その理由が明らかになりました。
それは、なんと、脚立の2段目から足を踏み外し、あおむけに地面に
転倒したのだと。
その時に、腰のあたりを打ったらしいのだと。
医者の判断は、背骨の第○○番目がつぶれたのだと。
その為、直立での仕事は、長くできない。
簡単に言えば、立つ仕事はつらいのだと。
しかも、元に戻れまでには、約2から3か月かかるとの判断だそうです。
その間は、治療としては、痛み止めの注射くらいで、後はなしとの話。
その為、立つ仕事がほとんどの果樹農家にとっては、致命的な怪我です。
彼は、すでに80歳であり、やる気をそぐような怪我なのです。
しかも、長男は、サラリーマンであり、隣県に住んでいるのだ。
勿論,農家など継ぐ気がなく、さらに、奥様も約6年位、畑に出たことがないのです。
それは、農業引退なのです。
∴彼が、一人で果樹を生産してきたのです。
勿論、常勤の雇い人を確保してです。
そこで、今回の怪我は、実質、雇い人しか作業できないのです。
それは、農業中止状態です。
果樹消毒は、?など雇われ人では、無理な仕事もあり、進むべき方向が?
まさに、あきらめだけです。
しかし、現実にここまで肥料から消毒まで消化して、あと少しでの収穫なのです。
其れには、少しでも農家をかじったことのある人の助っ人が入れば、ありがちのだと。
でも、これは緊急時の間に合わせであり、本質的な対策でないのです。
しかし、今年は出荷まで、外の力を借りるなりして、やるしかないのです。
このような一歩先が絶壁なのです。
このような農家の構成は、周りがほとんどです。
これは、どのような対策を打てばいいのか?
やはり、果樹園も植物工場化することが対策かもね。
それ以外に、いいアイデアなど浮かばないのです。
その為に、栽培方法から検討すべきであり、果樹の種類、育て方
消毒、収穫も含めたトータル的な栽培法の検討が急務です。
明日の農業は?特に、果樹農家は?
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