2017年07月11日 再出発の門出、ベンチャー企業の生き様、
再出発の門出、ベンチャー企業の生き様、
D社の思惑
この企業は、技術をドイツから輸入した企業であり、世界初のバンド系建材(大型サンドイッチ複合板)の
先駆社なのです。
それで、建築基準法もこの企業で企画されたようなものです。
対比する基準は、ドイツ規格ですから。
それをJIS規格に修正する必要がありますが、そのモデルはこの企業が提供する資料によるのです。
まさに、規格を創設させた企業なのですから、製造可能なレベルの規格になるのです。
でも耐火、防火などの基準は、やはり厳しく、簡単に基準をパスするレベルでないのです。
色々な工夫が組み込まれ、コストアップになっているのです。
でも、人命などの保護する大型物件などでは、耐火4時間とか3時間とか、要求されるのです。
それで、やはり燃えない石膏ボードとの組み合わせは、ドイルでも必須でした。
勿論、芯材はロックウールで高さ100~50mm位の円柱を表面材に立てに敷き詰めた構成です。
その為、重量があり、人での施工は無理があり、機械での施工による内容のカタログにある説明です。
日本でも、原則は個の構成になるのでしょうが、それではIG社の特徴は,無くなります。
そこで、いろいろな実験を重ねて、耐火2時間とか3時間などの市場はD社にお任せして、IG社はそれ以外の耐火、防火の市場にターゲットを絞り、市場のすみわけを提案したのです。
そして、IG社は建物の大きさにおいても敢えて制限を設けたのです。
それは、600平米(1物件)までの建物を主体に受注します。
これより大きな面積の部件は、D社に情報提供をします。
また、サイデング材関係のD社の習得権利を10件まとめて購入します。
と、相手の大きな優位点を提案したのです。
勿論、D社の開発担当役員は、快く受諾してくれましたのです。
これをきっかけに親密度は、さらにアップして情報交換やコイル(鉄板の情報)なども、
直通電話で収取できる関係になったのです。
この大きな効果は、その後の市場競争においても有効に働き、両社ともこの複合版市場での独占的な
市場性の獲得をしたのです。
今もそれは生きているらしく、大型物件はD社、小型はIG社ですが、輸送距離の関係で近間の
物件は、大型でもIGが受けるようになったようです。
是こそライバルとの共存です。
現在もライバは、D社以外、出現していないのです。
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