tennowarabeのブログ

世の中には変人と言われる開発者が埋もれているはず、その様な人を発掘して企業と連携させる役わりをにないたい話

再出発の門出、ベンチャー企業の生き様、 壁にデザイン感覚を

⑨-29



再出発の門出、ベンチャー企業の生き様、



本壁(デザイン壁)の開発と発売




この年は、断熱金属サイデングの部材から壁のデザインへと視点を変えたのです。



金属サイデングの壁は、縦張りか、よこばりであり、壁のデザインに関しては変化がないのです。



そこで、壁のデザインを目指す[本壁]を開発し、市場へ売り出したのです。



それは、本壁の4種類の製品を発売し、この製品の表面(化粧面)には、4種類の縦溝を設けたものです。



この製品は、縦張りですが、この溝の位置が4種類あり、それを組み合わせて自分なりの壁の化粧面を



を有する建築物にする発想です。



  でも、これは、見事に裏切られたのです。



即ち、大工さんは、壁のデザインよりも、躯体の強度、全体像、屋根のあ雨もれ防止など、


実質的な性能に視点が有り、全体の外観や壁のデザインまでは、視点が行き届かないのです。



 それに、製品を4種も購入して、デザインを構成するため、単に縦張りに施工するだけでなく、



面倒くさいと、ほとんど1種類の本壁で壁をまとめる業者がほとんどでした。




 これは、施工業者、設計図に基づいて施工するだけの話であり、デザインまでの依頼は受けていないのです。



それに、4種類の製品を在庫する必要があり、使いきりの状態にできず、日々、在庫する必要が有ったのです。




これには、ほとんど業者はそっぽを向き、販売実績はほとんどなしです。



 如何に、デザインが単純でも、壁としてのバランスをみれば、単調でも縦張りで同じ幅の製品を



並行に施工することが容易だとわかっているのです。



その意味では、この製品は、メーカの先走りでした。



やはり、施工業者にデザインを?


無理がありました。



それに、在庫の課題も大きく、メーカも?


その後、このような製品は、どこからも上市されず、まさにはずれの製品です。


 しかも、この製品を施工した現場は、ほとんど見当たらないのです。


小屋、工場、住宅などの壁は、単純がよさそうです。


 たまに、アクセントの配色や長さを違わせた壁のあり得ますが、やはり、すっきりと単純が


本流のようです。


 あなたは?