tennowarabeのブログ

世の中には変人と言われる開発者が埋もれているはず、その様な人を発掘して企業と連携させる役わりをにないたい話

2017年07月11日 再出発の門出、ベンチャー企業の生き様、

⑨-37



再出発の門出、ベンチャー企業の生き様、



新時代への備え、



これまでの住宅専用のみの製品群では、変化する時代に対応できるのかの疑問が有り、トップは



アジア歴訪の旅に出かけた。



国内は、内需拡大へと舵をきり、住宅産業のけん引力に産業界はこぞって方向転換したのです。




 でも、内需には、限界があります。



一般住宅の建築戸数がほぼ飽和状態にあり、住宅産業はリフォームや小型住宅の流れでした。


IGは、この時点で、これまでの新製品のなかから縦横張りとか、兼用とかの選択制を広げたのです。



 さらに、大型の建築物、いわゆる倉庫、工場用の複合板、いわゆる、サンドイッチの大型パネル(ヴァンド)


の開発の集中して開発を進めたのです。



 この製品は、工場や倉庫などの内外壁兼用の製品であり、施工工程の削減と、コストダウンをかねての


開発です。



即ち、躯体に直接施工すると、内外装材の一括施工です。


それは、工数の大幅な削減です。


 勿論、先発に大同鋼板が有り、日鉄の子会社です。


ここが、ドイツから技術輸入した装置で滋賀県の工場で製造していたのです。


この装置の堅牢さと丈夫さなどは、IGの比でないのです。


しかし、この企業と喧嘩して勝てるわけもなく、といって共同開発などもままならず、



ひたすらモノマネ風の接近で製造を可能にする方策を模索していたのです。



理屈的には、サイデングの大型化なのですが、理屈と現実の違いは大きく、なかなか満足な



製品を製造できませんでした。


 そこで、この会社の開発部長と連絡をとり、ひたすら田舎者のお願いをしながら話を聞きだし、



その後、滋賀工場を見学する戦略を構築したのです。


 勿論、相手はこのような作戦など承知しており、ライバルの出現とみていないのです。



それほど、相手は余裕の企業なのです。


 そこで、この滋賀工場を6名の開発スタッフと工場の管理者を引き連れて工場見学を実施したのです。



まさに、大名行列です。ただ、この見学にはトップを外してあり、私と製造部長の2頭だてでの訪問としたのです。


流石に相手もびくりしていましたが、そこは、日本1の大企業であり、びくともしないのです。


 先ずは、工場見学の前に、ライン等の説明が技術部長からあり、図表を見ると製造工程は


まさに、サイデングと同じですが、そのスケールが」大違いなのです。


あなたは、このような経験はありますか?