開発馬鹿の末路
昨日,書いた開発者の続きですが、彼は勿論、経営と開発と販売を一手に
一人でこなしていたのです。
そのため、製造装置のリースから支払から発送から、すべて一人でです。
まさに、一人事業者です。
しかも、商品は新規な開発品でありながら、値切られ、あるいはサンプル提供で
無償提供のようなケースも多く、実質、経営は厳しいのが現状です。
それでも、新規な発想が浮かぶと、その加工装置を製作するために、
またリースを組むのです。
其れも、数千万円の加工装置です。
この装置の、ある部分を改良して自らの製品の加工に活用する手段をとっていたのです。
この種手段では、リース代だけがかさみ、売り上げが足りないのです。
其れで、口癖は、命を懸けているのだから、最悪死ぬだけだと。
この根性には、何も反論できないのです。
でも、しばらくお会いしていないので、携帯に電話をしたら、自宅にいるとの話です。
それは、工場を手放したのです。(本来、借りていたので返したのです。)
それでも、チタン製の特殊な刃物を開発したので投資家を紹介してくれとの
要請です。
どこまでも、自らの発想した開発品の商品化を目指す元気度に
驚いたのですが、投資家は彼には、多分、見つからないと思います。
それは、やはり投資対効果の感覚が欠けているのです。
少なくとも、開発者も投資対効果の感覚が最低限必要です。
しかも、トータル的案数値です。
貴方は?
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